Win 10プレビュー版にひっそりと追加になっていたコマンド”diskusage”が便利そう

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Windows 10のインサイダープレビュー版に文字ベースの新コマンドがひっそりと追加されていました。特にWindows Experience blogなどでも触れられていなかったと思いますので、本当にステルス実装な雰囲気のある機能です。

ですがこのコマンド、なかなかに高機能で既にかなりの完成度を誇ります。もっと大々的に取り上げても良さそうな気がしますが、CUIコマンド故にこの程度の扱いなのでしょうか..。

この記事ではこの新(?)コマンド「diskusage.exe」の使い方を簡単に説明します。

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diskusageはディスクの使われ具合をチェックするコマンド

「diskusage.exe」はその名前からも想像できると思いますが、Windows 10マシンのドライブ、ディスクの使用状況をチェックする機能を持つコマンドです。

インサイダープレビュー版の現時点のDev版、rs_prerelease版の方には最初から搭載されており、追加のインストールの作業は必要ありません。

PowerShellやコマンドプロンプトから「diskusage」と入力するだけですぐ利用が出来ます。

ただし、Windowsフォルダなどアクセスに管理者権限を必要とする領域も覗くコマンドですので、実行の際にはコマンドプロンプトなどを管理者権限で起動しておく必要があります。

PowerShellでも実行可能なのですがメッセージの日本語部分が文字化けすることがありますので、基本はコマンドプロンプトから利用するのが良いでしょう。

diskusageの非常に豊富なオプション

コマンドプロンプトから文字ベースのコマンドを利用したことがないユーザーにはなじみが薄い要素だと思いますが、文字ベースのコマンドは最初にコマンドを発行する際に付けるオプションの文字列で動作内容を指定します。

グラフィックベースのアプリとはこの辺りの作法がちょっと違います。あらかじめどういう風に使いたいのかをイメージしておく必要があります。

さて、diskusageコマンドですが、指定可能なオプションが非常に豊富です。つまりはさまざまな切り口でディスク使用量を確認することが可能になるわけです。

コマンドのヘルプ機能(「/?」オプションを付けると見られる)の表示だけでもこれだけのものになります。

ディスク使用量を編集して表示を行なってくれますが、その集計・表示方法を細かに.iniファイルで指定することも可能になっています。

サーバー管理などで毎回同じ形式のレポートを作る、と言ったケースでは絶大な威力を発揮することでしょう。

コマンド実行の際に指定したディレクトリ(フォルダ)以下のすべてのファイルをチェックして使用量をまとめてくれますので、例えばCドライブのルートディレクトリでこのコマンドを実行したりすると処理にはそれなりの時間がかかります。

ですが、スキャンするファイルやフォルダの量・数を考えると十分な性能で動いてくれると言るでしょう。

diskusageの実行例

diskusage.exeは非常に機能豊富なコマンドですので、一部だけピックアップして実際の使い方を説明します。

あるフォルダ以下でディスク使用量の上位5フォルダを表示する方法です。

コマンドラインに入力する内容は「diskusage /h /t=5」または「diskusage /t=5」。

前者の「/h」オプションは使用しているサイズを「MB」とか「GB」単位でも表示してくれるようになります。ここでのMBは1024 x 1024バイト、GBは1024 x 1024 x 1024バイトです。

両方の実行結果はこのようになります

ちなみに「/t=」のあとの数値が何位まで表示するかの指定になっていますので、そこに他の値を指定することで任意の数のリストが作れます。

上位5位、といった制限を付けずにCドライブすべての情報を出力させると以下のようなデータが10万単位のオーダーの行数出力されます。

つまり非常に細かいところまでキッチリ確認可能なコマンドになっている訳です。

ある程度、集計・整形済みのテキストを出力してくれますので、その後の使い方も楽になっています。

アナウンス一切なしのリリースでしたから、テストでマイクロソフト自身が使うためのものが紛れ込んだ可能性もなきにしもあらずではありますが、実用性は非常に高いものですので是非とも正式リリースもしてもらいたいものです。

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