Windows 10の標準機能でファイルを圧縮・解凍。書庫ファイルの使い方

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Windowsでは「ZIP」と言われる形式の、書庫、アーカイブなどと呼ばれるファイルの管理方法が標準で備わっています。この機能を使うと、複数のファイルを一つの書庫ファイルにまとめて管理することが出来るようになります。

普段あまり使わないファイルを片付けたり、重要なファイルのバックアップを取るのにとても便利ですし、メールに複数のファイルを添付する際にも便利に活用できます。

ここではWindows 10で書庫ファイルを利用する方法を紹介します。

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ZIP形式の書庫ファイルを作る

Windows 10で書庫ファイルを作るには、右クリックメニューかエクスプローラのリボンのボタンから行ないます。ここでは、右クリックメニューを使って作成してみます。

まずは、書庫ファイルを作りたいフォルダまたはファイルを選択します。
※下記はフォルダ単体での紹介ですが、複数のフォルダをまとめて書庫ファイルにすることも出来ます。

Archive01

次に右クリックメニューの「送る」から「圧縮(ZIP形式)フォルダー」を選択します。

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この操作で、先ほど選んだフォルダの中身を丸ごと圧縮して固めた書庫ファイル(sample1.zip)が出来上がります。

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書庫ファイルは圧縮がかかる

書庫ファイルを作ると、たくさんあるファイルをまとめて扱うことが可能になるだけではなく、ファイルの大きさの圧縮を行なうことも出来るようになります。

このため、大きなサイズのファイルでは、ディスクの容量の節約につながります。
また、メールなど、ネットワーク経由でデータのやりとりをする際には、通信データ量ややりとりの時間を節約することが出来ます。

上で作成した書庫ファイルの元になったフォルダの中には、約10MBのファイルが3つ(合計約30MB)入っていました。

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これをZIP形式の書庫ファイルにして圧縮をかけると、これらのファイルの場合には、約6.5MBまでサイズが縮小されます。

Archive07

ただし、既に圧縮がかかっているデータは、ZIP形式の書庫ファイルを作ってもサイズはほとんど小さくなりません。
例えば、デジカメの写真などのJPEG形式や、多くの動画データは既に高度な圧縮がかかっていますので、これらのファイルもZIP形式の書庫ファイル化しても、サイズの節約にはなりません。

書庫ファイルの中身を見る(解凍/展開)

WindowsのエクスプローラはZIP形式の書庫ファイルの中身をそのまま見ることが出来ます。

Explorer_04

また書庫ファイルを展開して、元のデータを取り出すことも出来ます。
右クリックメニューからは「すべて展開」のコマンドを使います。

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書庫ファイルを展開することを「解凍」する、という表現をする場合もあります。
これは、圧縮したファイルを展開する場合に使われる表現です。

パスワード付き書庫ファイルを作る

ZIP形式の書庫ファイルには、中身を見たり、書庫を展開(解凍)するためにパスワードが必要な鍵をかけることが出来る機能がありますが、残念なことにパスワード付きの書庫ファイルは、Windows 10単体で作成することは出来ません。

また、Windows標準で扱える書庫の形式はZIPのみとなっていますので、それら以外の圧縮形式を利用したりパスワード付きの書庫ファイルを作成したい場合は、他社製のアプリをインストールする必要があります。

Lhaplus(ラプラス)

フリーソフトでパスワードつきのZIP形式の書庫ファイルを作れるアプリの代表格の一つに、「Lhaplus」というアプリがあります。

名前に「Lha」と入っているとおり、元々はほぼ日本独自の形式の書庫ファイルである、Lha形式に対応するアプリだったのだと思いますが、現在は、きわめて多種類の書庫ファイルの形式に対応可能なアプリとして有名な1本です。

Lhaplus(ラプラス)はベクターのソフトライブラリからダウンロードが可能です。
http://www.vector.co.jp/soft/win95/util/se169348.html

Lhaplusを使ってパスワード付きのZIP形式の書庫ファイルを作るときは、右クリックメニューが利用できます。
右クリックメニューの「圧縮」から「.zip(pass)」を選びます。

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するとLhaplusのパスワード入力を促すウィンドウが表示されますので、パスワードを入力してOKボタンのクリックで、パスワード付きのZIP形式の書庫ファイルが出来上がります。

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WinRAR

圧縮/解凍ソフトの代表格で、WinRARという書庫管理アプリ(有償)もあります。

WinRARは本来は、このソフト独自形式の書庫ファイルRAR形式の書庫を作るためのソフトですが、パスワード作成意外にも、書庫ファイルが巨大なサイズになることが予想されるときに、書庫ファイルを任意の個数に分割して作成する機能などがサポートされていたりと高性能ソフトとなっています。

WinRARのダウンロードページはこちらです。
http://n.shop.vector.co.jp/service/catalogue/winrar/

WinRARを使ってパスワード付きの書庫ファイルを作るには、右クリックメニューからWinRARの「書庫に圧縮」コマンドを使います。

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すると、WinRARのウィンドウが開きますので、書庫形式にZIPを選びパスワードボタンをクリックします。

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このウィンドウでパスワードを設定することで、パスワード付きのZIPファイルを作ることが出来ます。

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