WindowsでのAndroidアプリ環境、Amazon アプリストアが遂に日本&正規版にも

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アメリカなどではしばらく前から始まっていたAndroidアプリ、と言いますかAmazonアプリストアのWindowsへの移植とテスト、これがいよいよ日本でも試せるようになりました。

少々前になってようやく日本でもWindows 11のインサイダープレビュー版にリリースされましたが、一気に正規版のマイクロソフトストアからも導入可能になっています。

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Amazonアプリストアプレビュー版が利用可能に

正式版のWindows 11のストアプリから「Amazon」あたりのキーワードで検索をかけると、Amazonアプリストアのプレビュー版が見つかります。このインストールと実行が出来るようになりました。

Amazonのアプリストアに登録されているアプリは厳密にはAndroidOS向けではなく、Androidをベースにカスタマイズが行なわれたAmazon独自OSのFireOS向けのものになります。

ですが両者は共通点が非常に多いものになっています。恐らく実行環境自体はAndroidアプリにも対応しているのでしょう。

AmazonデバイスはすべてArmアーキテクチャのCPUを使っていますので、Windows PC上でのAmazonアプリの実行にはArm系のCPUのエミュレートをする機能などを含めた実行環境が必要になります。

こういったソフトウェア一式は「Android用Windowsサブシステム」としてまとめられていいます。今回このサブシステムは、Amazonアプリストアのインストール時に一緒にマイクロソフトストアから導入できるようになっているのも特徴と言えるでしょう。

WSLのための「Linux用Windowsサブシステム」も今はストアアプリ化されているのと同じ方向と考えて良いでしょう。導入が容易な上、バグなどが見つかった際の更新も自動化できます。

特別な設定不要ですぐにAndroidアプリを使えるようになるのは、Windows操作にあまり詳しくないユーザーには嬉しいフィーチャーになることでしょう。

登録されているアプリは非常に限定的

ただ残念ながらまだプレビュー版なこともあって、Windows 11向けのAmazonのアプリストアに登録されているアプリは非常に限られたものになっています。

そしてその多くはゲームアプリで、実用的なツールはほとんどありません。

ただまあ、多くのユーティリティはWindows側にPCの使い勝手に合わせて開発された優れたアプリがたくさんありますから、わざわざスマートフォンやタブレット向けのユーザーインタフェースに合わせて作られたものを導入する意味はないのかもしれません。

ちなみにAmazon独自の電子書籍サービスであるKindleのアプリはAmazonアプリストアプレビュー版に既に登録済み。利用可能になっています。

著者個人としてはこの対応は非常に嬉しいところです。実はWindows版のKindleアプリの作りがあまりよろしくなく使いにくいのです。ですので使い勝手や見た目に優れたAmazonデバイス版Kindleアプリが利用出来るだけでとても助かります。

Windows版Kindleアプリの印象が良くないユーザーはAmazonアプリストアもお試しあれ。

アプリは直接スタートメニューなどから実行可能

Amazonアプリストアから導入したアプリはWindows版のデスクトップアプリ、ストアアプリなどと同じように、スタートメニューから直接実行可能です。

ただしアプリ起動時にAndroid環境のエミュレータも一緒に起動しますので、アプリが立ち上がるまでに少々時間を要します。また、アプリ終了時にはエミュレータも一緒に終了させているようで、終了にも少し時間がかかります。

一度アプリが起動してしまえば、アプリ自体の動作はWindowsネイティブなアプリと変わらず非常にサクサク動いてくれました。

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