2017年秋の大規模アップデートFall Creators Update配信開始!

  • LINEで送る

10月17日、現地時間の午前6時にWindowsの公式blogが更新され、Fall Creators Updateの配信開始がアナウンスされました。

配信の開始時間は現地時間の午前10時。日本では未明からのスタートになったと思います。

著者のデスクトップパソコンには18日朝からWindows Updateを使う通常の経路で更新プログラムが落ちてきました。

Fall Creators Updateの導入方法と新機能の概要をまとめます。

スポンサードリンク

Fall Creators Updateの導入方法

Fall Creators Updateも今までのWindows 10の大規模アップデートと同様に、通常はWindows Updateに乗って更新プログラムが落ちてきます。

今回は今までよりも最初の段階での適用台数が増やされているのか、著者宅のパソコン2台には少なくとも18日朝からWindows Updateが配信されています。

この場合には通常のWindows Updateと同様に、設定アプリの「更新とセキュリティ」のWindows Updateのページから手動でのチェックが可能です。

更新プログラムの名称は「Windows 10、バージョン 1709 の機能更新プログラム」で、このアップデート処理が始まったら、後はPCに任せておけば自動的にアップグレード処理が行なわれます。

こちらの更新プログラムが落ちてこず、すぐにFall Creators Updateを適用したい場合には、「Windows 10更新アシスタント」を利用します。

下記ページの「今すぐアップデート」のボタンからダウンロード可能です。

https://www.microsoft.com/ja-jp/software-download/windows10

以前一度、同じ方法でマニュアルでの更新を行なった場合には、スタートメニューに「Windows 10更新アシスタント」が登録されていますので、こちらをそのまま利用できます。

更新アシスタントを起動すると以下の画面になりますので、「今すぐ更新」のボタンをクリックしてアップグレード処理を実行できます。

あとはいつも通りの流れで、数回の再起動を挟んで更新処理が行なわれます。

システムドライブにSSDを搭載したデスクトップパソコンでは、Windows Update経由の更新で1時間かかっていない感じでした。

ただ、比較的朝早い時間の実行だったため回線がすいていたようで、各種処理は非常にスムーズに動いていたと思います。昼間だともう少しダウンロードなどに時間がかかる可能性があります。

新要素

Fall Creators Updateでは今回もたくさんの新機能が追加になっています。代表的なものをリストアップするとこんな感じです。

  • Windows MR
  • スマートフォンとの連携機能
  • Peopleアプリの連絡先をタスクバーにピン留め
  • Windows Story Remix
  • OneDriveのファイルのオンデマンドダウンロード機能復活
  • 見やすいフォントUD教科書体の搭載

一つ一つをもう少し詳しく見ていきましょう。

Windows MR

HoloLensから始まったマイクロソフト流のVR、ARである、Mixed Realityと称する機能が全てのWindows 10に内包されました。

Windows 10パソコンと少し高性能なビデオカード、低価格のWindows MR向けヘッドマウントディスプレイの組み合わせで、Windows MR独自の拡張現実機能が利用できるようになります。

今現在、VRをフル活用するには非常に性能の高い外部ビデオカードが必須ですが、マイクロソフトはそのハードルも下げていくつもりのようです。

スマートフォンとの連携強化

将来的なスマートフォンとの密な連携機能の最初の段階が組み込まれたのだと思います。

Fall Creators Updateの段階では、スマートフォンのブラウザで見ているページをPCに引き継いで確認できる「Continue on PC」の機能のみが先行して実装されました。

設定アプリから連携させるスマートフォンを登録するためのページが追加されています。

登録時にはSMS経由でスマートフォンとリンクを行ない、

登録が完了すると、スマートフォンのブラウザから「共有->PCで続行」と操作することで、

パソコン側のEdgeで、スマホで見ていたWebページを自動で開くことが出来ます。

今後はTimelineでも、スマートフォンまで含めた操作履歴のトレースが可能になるとされていますから、そういったより高度な連携の第一歩、という形になるのだと思います。

連絡先をタスクバーにピン留め出来るように

こちらの機能は以前の大規模アップデートの目玉としてリストアップされながら積み残されてきた機能なのですが、Peopleアプリに登録されている連絡先をタスクバーにピン留めできるようになりました。

タスクバーにピン留めした連絡先にファイルをドラッグアンドドロップでファイル送信が行えるようになったり、直接そこからSkypeを起動してチャットを行なう、と行ったことが可能になります。

フォトアプリにStory Remix機能追加

ディープラーニングの成果を使ったと言われる、Windows Story Remixがフォトアプリに追加されました。

簡単な操作で音楽付きのスライドショーや動画の組み合わせによる、ストーリー性のあるムービーの作成が出来るようになります。

また、フォトアプリ自体が自動で画像を集めてある時点のハイライトアルバムを作ってくれます。これを簡単な操作で動画にして出力することも出来ます。

OneDriveのファイルのオンデマンドダウンロード機能復活

Windows 10ではOneDrive上のファイルは、全ての端末にコピーがダウンロードされた形で保存されるよう機能が変更になっていました。

ストレージに余裕のある機種であればダウンロードの手間がいりませんので利用は楽なのですが、内蔵ストレージが少ない機種ではOneDriveのファイルのコピーがストレージを圧迫する難点がありました。

オンデマンドダウンロード機能の復活で、内蔵ストレージが少ないPCでのOneDrive運用が楽になります。

ただこの機能は時間差で配信になるのかもしれません。著者宅のFall Creators Update導入済みのPCでも、まだ設定が利用できる形になっていません。

新クライアントのリリース待ちとなりそうです。

見やすく省略の少ないフォントUD教科書体搭載

今までのWindowsに搭載されていたフォントはパソコンでの表示の見やすさなどのために、実際の文字のハネやトメの部分を省略やデフォルメしてしまったものがほとんどでした。

この部分の配慮を行ないつつパソコン画面での見やすさとの両立も図ったフォント、UD教科書体が標準搭載されました。

柔らかいイメージで確かに読みやすいフォントになっています。

他にも細かな強化がたくさん

Edgeにもいくつかの強化が入っていますし、さまざまな所に小さな改良はたくさん行なわれています。

そういった部分も含めOneDriveのFiles on-demand機能の復活もそうですが、フィードバックハブからのユーザーの要望がかなり吸い上げられている印象があります。

今後も同様の形でWindows 10はどんどん形を変えていくことになりそうです。

また、今回のアップデートの目玉とされながら、リリースが間に合わなかったTimelineやCloud-Powered Clipboardの早期のリリースにも期待したいところです。

スポンサードリンク

  • LINEで送る

このページの先頭へ