Windows 10初の大型アップデート、11月に公開へ

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正式リリースから3ヶ月あまりが経過しましたが、Windows 10にいよいよ初の大型アップデートが提供される見込みとなりそうです。

アップデートの名称は「TH2」と考えられていますが、こちらのバージョンが、11月には配信開始されるのではないかと予想されています。

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「TH2」はWindows 10の「バージョン2」

Windows 10の開発コード名は「Threshold」です。
これを略して、今の正式版Windows 10の内部バージョンは「TH1」と呼ばれることもあります。
このため最初の大型アップデートは、Thresholdのバージョン2ということで、TH2と通称されています。

まだマイクロソフトから正式名称が発表になっている訳ではありませんが、現在、正式版で利用されているビルド10240がTH1、既に公開されているプレビュー版Windows 10の最新ビルド10565がTH2という名前で配信されたことから、大型アップデートで配信されるバージョンもTH2になると予想されています。

内容的には、プレビュー版のビルド10565プラスアルファの内容となると思われます。
(現地時間29日から、プレビュー版にはビルド10576が配信開始されました)

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(画像:ITmedia)

通常のアップデートとして提供予定

TH2こと、最初の大型アップデートは、現在既にWindows 10を利用しているユーザには、現状のバージョンであるTH1への差分としてWindows Update経由で提供されることになります。
名称は「Windows 10 November 2015」となります。

また、このアップデートを適用するする前のWindows 10の、Windows Update適用状態には依存しない形のアップデートになります。
このためWindows 10をインストールした直後の状態であっても、すぐにTH2を適用することが出来ます。

加えて、TH2提供開始後はWindows 10の初期状態がTH2になります。

このため、たとえばTH2提供開始後にWindows 7からWindows 10にアップグレードすると、最初からWindows 10 TH2の形にアップグレードされ、Windows 10 TH1にした後にTH2へのアップデート作業を行う、といった余分な作業の必要がありません。

もちろん、TH1とTH2の間のたくさんのWindows Updateの適用も不要です。

TH2での新機能

ただ、Windows 10初の大型アップデートとは言っても、今回は新機能の搭載に関しては実はあまりトピックはありません。

日本語版に関しては、もしも搭載されてくるならば、音声入力対応のデジタルアシスタント機能、Cortanaが大きなニュースになるはずですが、現在、プレビュー版で動いている日本語版Cortanaはまだまだ不完全なもので、正式版で機能の蓋が外されるかどうかは微妙です。

それ以外ですと一番大きなユーザにとってのメリットは、Windows 10をアクティベート(認証)する際に、Windows 7、8、8.1のライセンスキーがそのまま通るようになることかもしれません。
従来のバージョンのWindowsのユーザがWindows 10を導入する際に、クリーンインストールでの導入が可能になります。

その他では、いくつかのコンテキストメニュー(右クリックメニュー)の表示形式がWindows 10の作法に則ったものとなること、アクティブなウィンドウのタイトルバーを既定の白以外の色に設定可能になること、GPSなどの位置センサーを持たない端末でもWi-Fiなどの位置情報を利用して、自動的に時計のタイムゾーンの設定を行える機能などが搭載されることになります。

機能面では大きな話題になるものがないかもしれませんが、新OSの初めての大イベントでもありますので、マイクロソフトの対応などがうまくいくかどうか等々、注目した方が良いイベントといえるでしょう。

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