Windows 10 BluetoothのTIPS。実は使えたaptX

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これまでWindows 10関連のリリースニュースなどではあまり大きく扱われたことはなかったと思います、今回取り上げるTIPS。

実はWindows 10のBluetooth接続のオーディオデバイスでは、音声コーデックにクアルコム製の高音質で低遅延が特徴となる「aptX」が使えるようになっています。

しかもWindows 10側が音声コーデックを管理していますので、特定のBluetoothデバイスでしか使えないとか、あるドライバーを追加しないとダメ、とかそんなことは一切ありません。

Windows 10がインストールされているBluetoothインタフェースを持つパソコンなら、どれでもaptX Readyな状態になっています。

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使い方

使い方、といっても特に何かがあるわけではありません。

Bluetooth接続のイヤフォンなどでaptXをサポートしているデバイスでWindows 10パソコンとペアリングの設定を行なうだけで大丈夫。

少なくとも手元のエレコム製BluetoothイヤフォンのLBT-HPC1000では、何の設定を行なうこともなく自動的にaptXでリンクアップが行なわれました。

難点があるとすれば、Windows 10側からはちょっと見ただけだとどのコーデックで接続されているのかが分らない所ぐらいでしょうか。

今回トライしたところではイヤフォン側に使っているコーデックを表示するインジケーターがありますので、それを見てどのコーデックが使われているかを判断しています。

aptXのメリット

ここからはWindows 10というよりもコーデックのaptXの説明になりますが、aptXにはBluetooth標準のSBCと呼ばれる音声コーデックよりもいくつか優れた点があります。

一つは高音質であること。

SBCは安定して接続出来ることを優先して作られた音声の圧縮・展開のための仕組みですので、音質に関しては特別にこだわった作りにはなっていません。

二つ目は遅延が少ないこと。

Bluetoothの音声伝達では各種の処理が入る分どうやっても音を伝える際に時間的な遅延が生じてしまいます。

特にレスポンスが悪い組み合わせだと、動画を見ていても口の動きと台詞の音のズレがはっきり分るぐらいに遅れます。

aptXはその遅延が少ないコーデックとして有名です。

ただ、タイミングがシビアなリズムアクション系のゲームを支障なく遊べるほどの性能と言えるかは、ギリギリみたいですが。

活用しようaptX

WindowsマシンはどうもBluetoothで接続したオーディオのデバイスはあくまでリアルタイムチャットなどのための通話用の機材と考えている雰囲気があって、標準のSBCコーデックの音質があまりよろしくない感じです。

音楽を聴くとか動画視聴にはあまり適していません。

ですが、aptXのコーデックの方はかなりまともな音質で、気楽に聴くぐらいの音楽リスニングにも十分な性能がありそうです。

Windows 10マシンを母艦に音楽を聴くことを考えるなら、aptX対応Bluetoothイヤフォンを是非チョイスしたいところです。

あと著者の個人的希望としては、今後は是非より高音質のコーデック、LDACやaptX HDにも対応してもらいたいですね。

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