自作PCユーザー要注意?今後の新CPUはWindows 10のみがサポート対象に!

  • LINEで送る

米マイクロソフトは現地時間1月15日、WindowsでのCPUのサポート方針に関して、非常に重要かつ、驚きの発表を行ないました。

具体的な内容は公式ブログの「Windows 10 Embracing Silicon Innovation」に記載されていますが、一言でまとめるなら、今後はWindowsで正式サポートするCPUを限定していく、ということになります。

160119_01

第7世代以降のCoreプロセッサは、Windows 10でしかサポートしない

まず一つ目として実際のインパクトの大きさは置いておくとして、内容の衝撃度がある発表が、パソコン向けには現在第6世代のCoreプロセッサ(コードネームSkylake)が出荷されていますが、その次の世代以降のCoreプロセッサは、Windows 10でしか正式サポートを行なわない、ということです。

つまり、Windows 7/8.1向けにはマイクロソフトから正式なドライバなどの提供が行なわれなくなります。また、OS本体も、新プロセッサでの動作をマイクロソフトが正式に保証しなくなります。

おそらくは、そのままでも新プロセッサ上でWindows 7/8.1とも普通に動作するとは思われますが、新CPUに新機能が組み込まれても、それをOS側では利用できない形になるでしょう。

一番切実な問題となりそうなのは、CPUに統合されているGPUのドライバがマイクロソフトからは提供されなくなることかもしれません。インテルはドライバを出してくれると思いますので、最悪の事態は回避できるとは思いますが。。。

同様に、AMDのパソコン向けCPUも最新のシリーズはWindows 10のみでの対応となり、スマートフォン向けでは最新のSoCであるSnapdragon 820は、やはりWindows 10 Mobileでのみサポートが行なわれます。

第6世代Coreプロセッサ搭載パソコンに影響も

また同発表にて、第6世代Coreプロセッサ搭載パソコンのWindows 7/8.1のサポート期間が“事実上短縮”されるとも発表されました。

第6世代Coreプロセッサ搭載パソコン上で動作しているWindows 7/8.1は、2017年7月17日までで通常のサポートを終了し、それ以降は致命的なセキュリティに関するパッチのみの提供となり、実質的にサポート終了扱いとなる模様です。

一部のメーカー製パソコンについては例外が設けられ、それ以降18ヶ月はサポートが継続されます。

まとめると…

以上の内容をまとめると、Windows 7/8.1を本来の延長サポート期限いっぱいまで利用したい場合には、第5世代Coreプロセッサまでの「古い」CPU搭載のパソコンで利用する必要がある、となります。

もし、第6世代のCoreプロセッサと、より新しいCPU搭載のパソコンを継続して利用続けたい場合には、OSをWindows 10にする必要がある、ということになります。

なりふり構わずWindows 10化を進めたいMS

160119_0000

今回のポリシー変更で不利益を被るユーザーは数としてはそれほど多くはないかもしれませんが、パソコンに詳しい自作PCユーザなどは多く含まれる可能性があり、マイクロソフトは大きなバッシングを受けるリスクがありそうです。

恐らくマイクロソフト自身もそれは分かった上で今回の変更に踏み切っていますが、そこにはWindows XPサポート終了時のゴタゴタを繰り返したくないという強い意志がありそうです。今のOSシェアのまま進めば、2020年に今度はWindows 7がマイクロソフトの重荷になってしまうはずですから。

スポンサードリンク

  • LINEで送る

このページの先頭へ