Windows 10でプロダクトキーを確認する方法

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Windows 7やWindows 8.1からWindows 10にアップグレードしたと言うケースや、製品版のWindows 10を購入してインストールしたがプロダクトキーを紛失してしまった、といった場合など、あとからWindows 10のプロダクトキーを確認したい状況がいくつかあると思います。

この記事ではこのようなケースで、Windows 10側に記録されているプロダクトキーを表示する方法を説明します。

ただし、今のWindows 10の仕組みではOSに記録されているプロダクトキー情報を見てもあまり意味がないかもしれません。

この部分はプロダクトキーの確認方法を説明したあとで触れます。

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Windows 10でプロダクトキーを確認する

Windowsの文字で打ち込むコマンドを利用するとプロダクトキーの最後の5文字の確認が出来ますが、この方法ではプロダクトキー全ての確認は出来ません。

ですのでこの目的ではフリーソフトを使います。この記事では「NirSoft」の「ProduKey」というアプリを紹介します。

まずは公式サイトよりアプリをダウンロードします。
⇒ ProduKey ダウンロード

アプリはZIP形式のアーカイブにまとめられていますので、こちらを展開します。

ファイルが出てきたら実行形式(〜.exe)のファイルがそのまま格納されていますので、これをダブルクリックして実行します。

プロダクトキーが確認できました。

Windows 10以外にもマイクロソフト系のアプリがインストールされている場合には、それらのプロダクトキーを確認することも出来るようになっています。

表示されるキーはどのPCも共通のもの

冒頭にWindows 10のプロダクトキーに関して、OS側に記録されている値を表示してもあまり意味はない、と書いた理由は、実はWindows 10でそれぞれのパソコンに記録されているプロダクトキーの情報は、同じエディション(Home版やPro版など)で同じビルド(Anniversary UpdateとかCreators Updateとか)ならばどのパソコンでも同じ値になっているからです。

もう一度クリーンインストールを行なう際に、フリーソフトなどを使ってあとから表示させたプロダクトキーでは、恐らく認証が通らないのではないかと思います。

Windows 10で実際にプロダクトキーとしての働きをする部分は、「デジタルライセンス」という考え方・仕組みに切り替わっていて、従来のライセンスキーは使われていません。

デジタルライセンスとは

Windows 10でのデジタルライセンスの考え方は、Windows 10をインストールしたパソコンのハードウェア自体がキーになるようなやり方です。

インストール時にパソコンのCPUやマザーボード、ビデオカード、メモリなどのハードウェア情報を集めて、それらの情報とWindows 10のソフトの紐付けを行ない、ID情報としてマイクロソフト側のサーバに記録する形で動作していると考えられています。

ですので、一度でもWindows 10をインストールしたことのあるパソコンならば、再度Windows 10のクリーンインストールを行なう必要が出た場合には、プロダクトキーの入力を行なう必要がなくなっています。

再インストール時にWindows 10が自動的にハードウェアの構成を読み取って「デジタルライセンス」を使い、自動的に認証を行なってくれるようになっています。

パーツを交換した場合には?

デジタルライセンスの考え方からすると、自作パソコンなどでパーツの交換を行なうケースではライセンス認証が外れる可能性が考えられます。確かにこういったケースでは、プロダクトキーの再入力が必要となる状況も出てくる可能性があります。

可能性としてはあるものの、実際のところはWindows 10のライセンスキーが必要になるケースはごくまれなはずです。

Windows 7/8.1からのアップグレードを行なったパソコンならば、今のWindows 10はクリーンインストールの際にもアップグレード前のWindows 7/8.1のライセンスキーを受け付けるようになっています。

また、Microsoftアカウントでのサインインを行う設定にしている場合には、デジタルライセンスとMicrosoftアカウントが紐付けられているので、Microsoftアカウント経由で再認証を行えるツールの利用が可能です。

こちらを使えばマイクロソフトのサポート窓口に電話を入れる必要もなくなりますね。

また、上に書いたMicrosoftアカウントを使って再認証を行なうためのツールのテストのために、各種Webメディアがパーツ交換によりライセンス認証を外すトライを行なっていたのですが、システムドライブのHDDやSSDだけとか、ビデオカードだけとか、その程度のレベルのパーツ交換ではライセンス認証を切ること自体が出来ないようでした。

ライセンス認証が切れた状態を再現するには、通常は、ほとんど全てのパーツを丸ごと交換するような、それぐらい大規模なパーツ交換が必要になるようです。

著者もWindows 10のアップグレードを行なったPCでシステムドライブのSSD交換を行なっていますが、ライセンス認証が切れることはなく、そのまま問題なく継続利用が出来ています。

といったような現状ですので、Windows 10のプロダクトキーを表示して確認する意味は、今は大きく薄れていると言っていいと思われます。

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