Windows 10のプライバシー設定 必ず確認したい8つの設定箇所と16個の設定項目

Windows 10では従来のWindowsよりもより積極的にユーザーの振る舞い情報などを収集して、マイクロソフトのサーバーに送るようになっています。

これらの情報を活用することでCortanaがちょっと「気を利かせ」てくれたり、ユーザーそれぞれに合わせた動作をWindows 10が取ることが可能になっています。

ただ、便利に使うための機能ではあるものの、いったい何を収集されているんだろうと気になる方も多いのではないでしょうか。また、必要ない機能は切ってしまいたいという方も多いかと思います。

ここでは、Windows 10が収集しているプライバシーに関わる設定項目の確認とその目的、情報収集を回避する方法を紹介します。

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1. プライバシーの全般設定

プライバシーに関わる最も基本的な設定が「設定」アプリの「プライバシー」の「全般」にまとめられています。まずは、ここに上げられている項目を見ていきましょう。

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1-1. アプリで自分の広告識別子を使うことを許可

これはマイクロソフトがユーザーに合わせた広告を表示するために利用するIDのようなものです。これを切ってもユーザー側の便利性にはこれといった変化はないと思います。

1-2. SmartScreenフィルター

ストア アプリから何らかのWebサイトを訪問したときに、そのサイトが危険なものかどうかを判断するために、アドレスをマイクロソフトのサーバーに送って照合しています。その機能を有効にするかどうかのスイッチです。

基本的には同様の機能はセキュリティソフトも持っていますが、これを使うと2重にチェックをかけることでセキュリティを高めることが出来ます。ただし、Edgeの同等の設定はEdge側で行う必要があります。

訪問先のアドレスをマイクロソフトに知られたくない、と言う人は切った方が良いでしょう。

1-3. 入力に関する情報をマイクロソフトに送信する

キーロガーとは異なり、手書き入力などの認識効率を高めるための情報を収集する仕組みのようです。

ただ、この件に関するマイクロソフト側の規約の表現がかなり曖昧になっているようで、そのあたりも含め気になる方は切ってしまった方がいいかもしれません。

1-4. Webサイトで地域にあった内容を表示する

システムの使用言語を利用して、表示するサイトの内容をそれに合わせるためのもののようです。

マイクロソフトに母国語、または現在利用中の言語を知られたくない、と言う人はOFFにしましょう。

2. 位置情報関連

次に「位置情報」を見てみましょう。

Windows 10では端末のある地理的位置を使っていくつかのサービスを最適化しています。地図アプリで今いる地点にあった地図が表示される、といった機能もこの代表的なものです。

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この機能のON/OFFはそういった機能の便利性とのトレードオフになります。

3. Cortana関連

Cortanaはもっともユーザーの振る舞いデータを色々と収集するプログラムのはずです。今後もより機能が強化されるに従い、もっと振る舞いデータをたくさん集めるようになるかもしれません。

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パソコンでデジタルアシスタントは不要、とか、振る舞いデータを収集されるのは気持ちが悪い、といったユーザーはこの機能は切ってしまった方が良いでしょう。

ただし、パソコン側の「Cortanaに関する情報の収集」を切っても、それまでに集めた振る舞い情報はクラウド側に保存されていてそれはそのまま残ります。これらもキレイに消去したい場合には「プライバシー」の「音声認識、手書き入力、入力の設定」の中の 「Bingに移動してすべてのデバイスの個人情報を管理する」から、Microsoftアカウントの管理ページに飛んで、個人情報の削除を行いましょう。    

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ただ、これと同等の情報収集はAndroidOSのGoogleのアシスタント機能やiOSのSiriなどでも行われているはずです。

4. Microsoft Edge関連

Edgeでもいくつかプライバシーに関わる情報の収集関連の設定があります。

Edgeの右肩部分の点三つのボタンから「設定」をクリックし、その中から「詳細設定を表示する」開いてみましょう。

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4-1. Microsoft EdgeでCortanaを有効にする

EdgeでCortanaが使えるようにすると、Edgeでのユーザーの振る舞い情報をCortanaが収集して参考にします。

Cortanaが必要ないユーザは切ってしまってかまいません。

4-2. 入力時に検索候補を表示する

検索枠に文字を入力した時に、Googleのサジェストと同様に検索候補を表示する機能があります。これらのためにEdgeは検索枠に入力する文字列を記録しています。

検索候補機能が便利だと感じる人はONにしておきましょう。検索内容をマイクロソフトに知られたくない人はOFFに。

4-3. SmartScreenフィルターによる保護

他のストア アプリと同様にアクセスするWebサイトが安全なものかどうかをサーバー側で照合するために、アドレスをEdgeが収集しています。Edgeでこの機能を働かせるかどうかは、Edge側での設定が必要です。

危険なサイトのアクセスブロックはセキュリティソフトの機能で十分、アクセスしたサイトのアドレスを知られたくない、という人はこの機能も切ってしまいましょう。

5. Wi-Fiセンサー関連

Windows 10にはWi-Fiセンサーという、友人とWi-Fiネットワークの接続情報を共有できる仕組みがあります。

「設定」アプリから「ネットワークとインターネット」を開き、「Wi-Fi」を開いてみましょう。
※Wi-Fiを搭載していないパソコンではこの項目は表示されません。

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Anniversary Update以前では、オープンホットスポット以外もこの機能から接続が可能なオプションがあったのですが、現在そのON/OFFのボタンは削除されたようです。

オープンなWi-Fiホットスポットへの自動接続を避けたい場合には、この機能を切っておく方が良いでしょう。

6. 設定の同期まわり

インターネット接続とMicrosoftアカウントの利用が必須条件となりますが、Windows 10では各種機能の同期を複数の端末間で取ることが可能になっています。

同期の内容は「設定」アプリから「アカウント」を開き、「設定の同期」を開いた以下の画面である程度細かく設定可能になっています。

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各種パスワード設定の同期も可能ですが、これらもクラウド経由で同期が行われますのでその動作に気持ちの悪さを感じる人もいるでしょう。機能的に不要ならば、そういった設定は切ってしまってかまいません。

7. Windows Updateの提供方法関連

Windows 10ではWindows UpdateをP2P的な仕組みを使って、マイクロソフト以外からもダウンロード可能な仕組みが組み込まれています。

「設定」アプリの「更新とセキュリティ」から「Windows Update」を開き、「詳細オプション」で「更新プログラムの提供方法を選ぶ」をクリックすると下記画面が表示されます。

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この機能をONにすると、いつの間にか自分のパソコンからWindows Updateの更新プログラムがダウンロードされてネットワークの帯域が他のユーザーに利用されていた、ということになる可能性もあります。気になる人は切っておきましょう。

8. フィードバックと診断

8-1. フィードバックを求められる頻度

Windows 10は正式版でも色々な機能を使っているうちに、ときどきシステムの評価を入力することを求められます。このフィードバックを返す頻度を指定できます。もちろんフィードバックしない選択も可能です。

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Windows 10の機能に関してマイクロソフトに意見を伝えたい人はONにしておきましょう。より積極的にフィードバックHUBから意見を伝えるのもアリです。

そういう必要性を感じない方は切ってしまって大丈夫です。

8-2. デバイスのデータをMicrosoftに送信する

こちらは、パソコンの利用状況、アプリの利用状況、OSやアプリが異常終了したときのメモリダンプなどを調査資料としてマイクロソフトに送るための設定です。

可能性としては例えばWORDがクラッシュしたら、作成中だった文書の内容がメモリダンプに載ってマイクロソフトに流れることは考えられます。

Windows 10の開発を進めるのに少し参加してみたい、といった考えのある人はONにしても良いでしょう。ただし、上記のように、OS関連以外の情報もマイクロソフトに流れる可能性があることは覚えておきましょう。

そういった煩わしさとは関わりたくない人は、切ってしまって大丈夫です。ただし、自分の遭遇したトラブルの修正は遅れる可能性があります。

まとめ

このように、Windows 10はたくさんのユーザーの振る舞いデータなどを集めてマイクロソフトに送っています。ただ、集めている内容自体は今のOSとしては特に変わったものというわけでもなく、スマートフォンOSなどが普通に収集している内容と同等と言ってもいいレベルのものです。

ただ、そうはいっても個人情報と言っていいものが、いつの間にか集められて外部に送られていることに気持ちの悪さを感じる人がいるのも間違いはないと思います。そういった人は気になる設定をどんどんOFFにしてかまわないと思います。

設定を切ることで、ユーザーそれぞれに合わせたパソコンの動作は期待できなくなる(例えば、位置情報の提供を止めれば地図アプリでのナビ機能が使えなくなる)、というトレードオフは生じますが、必要なときのみ必要な機能をONにする、といった使い方で上手く運用する手もあります。

ですが、もし今後、Cortanaが本当に賢くなって、ホンモノの「気の利く」デジタルアシスタントに成長していきその機能の恩恵にあずかりたい場合には、どうしてもユーザーの振る舞い情報の収集は必要になるでしょう。

ユーザ一人一人がパソコンの使い方をよく考えて、どの機能が自分に必要なのかしっかりと見直し、Windows 10を気持ちよく使いましょう。

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