デスクトップPCの枠には収まらない新種。Surface Studio徹底レビュー

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いよいよ日本でもマイクロソフトのSurfaceシリーズのフラッグシップモデル、Surface Studioが手に入れられるようになりました。

一応、価格的により上位にはSutface Hubが存在してはいますが、あちらはどう考えても個人向けの機種ではありませんから、個人向けの機種としてはSurface Studioがハイエンド機と考えて良いと思います。

非常にコンパクトにまとまったPC本体部と、4.5k解像度の超高解像度ディスプレイパネルを持つ、非常に美しい液晶一体型デスクトップパソコンに仕上がっています。

今回は、Surface Studioではエントリー機となるCore i5搭載機を入手できましたので、こちらの内容をじっくりとチェックしていきます。

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目次

スペックおさらい

まずSurface Studioのスペックを簡単におさらいしておきましょう。

Surface StudioはCPUには本来は高性能ノートPC向けとなる4コアCPUを搭載しています。4コア/4スレッド対応の第6世代のCore i5と4コア/8スレッド対応のCore i7を搭載した機種があります。

マイクロソフトのSurface Studioの仕様のページにはモデルナンバーが記載されていませので、もしかするとCPUのモデルのランニングチェンジの可能性があるのかもしれません。

メモリはエントリー機が8GB、中位の機種が16GB、上位機種は32GBを搭載しています。

ノートPC用のものながら独立GPUを搭載していることもSurface Studioの特徴で、下位・中位機種がGeForce GTX 965M、上位機種はより高性能なGeForce GTX 980Mを採用します。

ビデオメモリの容量が限定されるため最新の超弩級ゲームには向きませんが、3Dもののかなり画面がキレイなゲームでも十分に対応できる性能があります。

ただ、Surface Studioの場合にはゲーム対応目的よりも、どちらかと言えば超高解像度ディスプレイの通常利用で十分な性能を出す目的での独立GPUの採用だと思われます。

ストレージは小容量のSSDをキャッシュ代わりに活用するSSHDと呼ばれるタイプのハイブリッドドライブを採用していて、実利用時のレスポンスと容量面の両立を図っています。

容量は1TBまたは2TBが選択可能で、今回レビューした機種ではSSDキャッシュが64GB、HDDの容量は1TBのドライブが使われています。

インタフェースポートはギガビットの有線LANが1ポート、USB3.0のType-A形状のコネクタが4ポート、SDXC対応のフルサイズのSDカードスロットが一つ、外部ディスプレイ出力にMini DisplayPortを1つ持っています。

また、BluetoothとIEEE802.11acまでに対応する無線LANも搭載します。

液晶パネルはSurfaceシリーズ共通のアスペクト比2:3のパネルを採用。28型で4,500 x 3,000ドットの超高解像度ディスプレイとなっています。

タッチパネルが搭載されていて、10点タッチとSurface Penでの操作、Surface Dialでの操作に対応します。

ディスプレイ上部にはWindows Hello対応の複合カメラも搭載して、顔認証によるサインインが可能です。

付属品としてSurfaceペン、Surfaceキーボード、Surfaceマウスが一緒についてきます。

価格はオンライン直販でCore i5にメモリ8GB、HDD 1TBのモデルが税込み415,584円、ハイエンドのCore i7にメモリ32GB、HDD 2Tを搭載したモデルが税込み572,184円となっています。

箱から出してののファーストインプレッション

まず、箱を見た瞬間に思うことは多分皆さん同じでしょう。「でかい」。

かなり幅のある状態で届きます。恐らくメーターモジュールのお宅でも、廊下を箱を横にして通ることは出来ないのではないかと思います。梱包を解くのも一苦労かもしれません。

外側の保護用の箱を開けるとSurface Proなどと同じテイストの化粧箱があって、これにも正直なところびっくりしました。このサイズの梱包にこれだけこだわりの化粧箱を用意しているとは思いませんでした。

ふたの開け方も他のSurfaceシリーズに近い形で、上蓋(?)がガバッと開くような形です。

Surface Studio本体はパネルを倒した状態で格納されています。

付属のパッケージは4つ。

横長の大きな箱にキーボード、マウス、ペンが入っています。

残りはリーフレット類と電源ケーブルで、非常にシンプルな内容物です。

今回初期設定は有線LANを用いて行ないました。この場合でも接続するのは電源ケーブルとLANケーブルの2本だけ。キーボードとマウスはBluetooth接続ですので、PC周りが極めてキレイにまとまるのもSurface Studioならではと言えるでしょう。

本体はそこそこ重量はあるものの、28型の大きなディスプレイサイズとなっていることもあって意外と重量感はありません。

ただ、設置の際に手をかける場所がちょっと面倒ですね。

ディスプレイ背面の上側のヒンジが手をかけやすいのですが、ここに手をかけて持ち上げようとすると、ヒンジが動くことが多いので上手く安定して持つにはちょっぴりコツがいります。

ちなみに本体のサイズ感はこれぐらい。

比較用に並べたのは24型のWUXGAディスプレイです。

インタフェースポートなどの外観

Surface Studioではインタフェースポート、電源コネクタは全て本体後ろ側にキレイにまとめられています。

普段利用するときには、前面に一切邪魔なケーブルが出てこない作りです。

その代わりと言ってはなんですが、特に電源ケーブルが太く丈夫なものとなっているため、設置の際には本体の後ろ側に少し余分なスペースが必要になります。

USBコネクタも後ろ向きに出ますし、なによりSDカードスロットも後ろ向きについていますから、後ろ側に空きスペースを設けておかないとカードの挿入が出来ません。

壁などにピタッとくっつけて使うことは出来ませんので、設置面積には少し注意が必要です。

電源投入から最初のサインイン

電源投入はディスプレイ右横の下側にあるボタンの長押しから。ここもSurfaceシリーズ共通の作法と言えるかもしれません。

出荷はCreators Update適用済みで行なわれているようで、初期設定時にはそのままだとCortanaのナレーション付きでの設定作業になります。

完全に音素一つ一つからの合成音声なのかどうかは分かりませんが、思っていたよりもはるかに自然な日本語を話してくれるのに驚きました。

また、Cortanaの声を聴く限りは、スピーカーの音質もなかなかです。

設定自体は今までのWindows 10通りで非常にシンプルです。基本的にはあまり数の多くない「次へ」ボタンのクリックだけで一般的な利用が可能になります。

初期セットアップは有線接続で行なったのですがWi-Fiセンサーのおかげなのか、自動的にアクセスポイントとの接続情報まで設定が行われた状態になっていました。

人によってはあまり気持ちよく感じられない部分かもしれません。その際にはWi-Fiセンサー関連の情報収集機能を切っておきましょう。

ちなみに著者はとても便利に感じました。1回限りのちょっと一手間の設定ではあるのですけれどね。

圧倒的な情報量。4.5k液晶の表示

液晶パネルの表示はさすがの品質です。

広色域のパネルを使用しているうえにグレアタイプのディスプレイとなっていますから、色の表現の美しさ、鋭さは素晴らしいです。

写真を表示したときなどはまさに「息を呑む」という表現がピッタリかもしれません。

またドット密度が非常に高いので、通常使う距離から見たぐらいでは全くドット感がありません。エクスプローラーなどのウィンドウの地の白部分がものすごく滑らかに見えるディスプレイです。

標準ではフォントのスケーリングは200%に設定されていますが、この状態だと文字表示の雰囲気はスマートフォンと完全と言っていいほど同じです。非常に美しいフォント表現になっています。

スケーリングが200%の状態でも擬似的に画面解像度が2,250 x 1,500ドットの解像度を持つディスプレイと同じレベルの文字情報量ですから、デフォルト設定でも十分な文字数の表示が出来ます。

ただ、それではやはりちょっともったいないのでスケーリングを変更。、著者は150%での表示でちょうどいい感じになりました。

こちらの設定だと3,000 x 2,000ドットディスプレイでの文字表示に相当するぐらいの文字数が表示できるはずです。この状態でもWQHDディスプレイの2,560 x 1,440ドットを大きく超える情報量を表示出来ます。

フォトアプリの小さいサムネイルでの全画面表示を行なってみると、表示される情報量にちょっと圧倒されました。

サムネイルは小さいのですが表示密度が高いので、注目すればきちんと表示内容が分かるのです。

ここまで来ると逆にフル画面表示でのアプリ利用もありじゃないか、そう思わされる感じです。

タッチパネルの反応

28型といわゆる「液タブ」として使うには巨大なディスプレイですが、レスポンスなどは全く問題がない感じです。ペン先が変わっているのか、Surface Penでの書き味は以前Surface Pro 4で試したときよりも良くなっている感じもします。

ペン先が柔らかくなった印象で、ちょっと固めのフェルトペン、ぐらいの操作感でしょうか。滑りすぎず手書き操作の感触がすごくいい感じです。

ディスプレイを最も倒した状態での操作感も悪くありません。

ただ、やはり「液タブ」的に使うには少々画面サイズが大きすぎですね。

画面上端まで手を伸ばすのが大変ですし、斜めに画面をのぞき込むような形なってしまって微妙に操作感が悪くなります。

この使い方をするならば、通常操作する範囲を画面下側だけに集中した方が作業効率は上がりそうな感触です。ツールパレットなどアクセス頻度の少ないウィンドウを画面上側に配置するといいかもしれません。

また、当然のことではありますが、この形を取るにはかなり広い設置面積が必要です。小さめの机では手前にキーボードを置くことが出来なくなるかもしれません。

スピーカーからの音

スピーカーはディスプレイ側ではなく、本体側にビルトインされているようです。

Surfaceシリーズらしく、小さな筐体から出ているとは思えないほどパワーのある音が出てきます。ドルビーサウンドONの状態では、音量20%でも十分以上なボリュームがあります。

ドルビーサウンドを切るとボリュームは大幅に小さくなりますが、音のバランスの崩れはあまり感じません。ですが、通常はONのままの利用の方が良いと思います。

小さな本体でスピーカーボックスの容量を取れない中、音質面はかなり頑張っています。

ですがやはり低音は出ません。その代わり再生される音の範囲の中ではかなりバランスの取れた良い音が出ています。

ボーカル曲などは歌い手の声が若干ハスキーになる傾向がありますが人の声の音域はかなり明瞭に聞こえ、ビデオチャットやBGM的に音楽を流すレベルなら十分な音質があると思います。

ただ残念なのは幅の狭い本体にスピーカーがセットされているためか、ステレオ感がかなり薄いことです。ディスプレイ部の薄さを優先するためにスピーカーを本体に搭載したのだと思いますが、ここはちょっと残念な部分です。

確かにその分、ディスプレイ部は非常に薄く出来ています。

並べているのはちょっと前の冷陰極管をバックライトに使っているディスプレイのため、厚めのディスプレイにはなっていますが、Surface Studioのディスプレイの薄さは圧倒的です。

本体の発熱とファンノイズ

内蔵の空冷用のファンはかなり静かではありますが常時回転します。CPUがノートPC用のものですから、低負荷時にはファンを止めての無音動作も期待しましたが残念ながらそれはかないませんでした。

そもそもSurface Studioは内蔵ストレージがSSHDですので、ファンが止まっても完全に無音動作にはならないのですが。

ただ、冷却能力にはかなり余裕があるようで、ドラクエXベンチなどを実行中に少しだけファンの回転数が上がるのは分かるものの、決して爆音状態になったりはせず十分に静かな動作音を維持していたのはさすがです。

デスクトップパソコンで本体に触れるケースはまずないでしょうが、熱もほとんど気になりません。

キースイッチがさらに改良されたSurfaceキーボード

付属のSurfaceキーボードは、ノートタイプのSurfaceなどと同等のキースイッチを使っているのではないかと思います。キーボード本体も薄く、デスクトップパソコン向けとしてはキーストロークの短いキーです。

キートップのがたつきとカチャカチャ安っぽい音が一切出ないキーボードですので、Surface Bookと同じタイプのパンタグラフ型のキースイッチが使われているのでしょう。

キースイッチ自体のブラッシュアップは進んでいるようで、キーを押し込むときのフリクションが減っている感じです。スッといった感じの何かをこするような押しごこちが薄れています。

その分、キーのクリック感がよく分かる感じでキーを押し込む際の節度感は上がっているのですが、そこの部分が逆に「キーの重さ」的部分で高級感を削いでしまったかもしれません。

ただしこのキーボードはキースイッチのベースの剛性感が非常に高く、タイプする際のソリッドさはSurface Bookよりもずっと上がっています。

キーボードの角度は変更できませんが、キーボード自体が非常に薄いため、どんな方が利用する際にもまずパームレストは不要でしょう。

手首をキーボードの高さに合わせて「起こす」必要もないため、手首への負担も少なそうです。

「¥」キーは幅が狭められているのですが、Surface BookSurface Pro 4のタイプカバーで起こりがちだった「¥」キーのミスタッチは起こりにくい感じです。キーの左右のオフセットが一般的なキーボードに近づいているようです。

Surface Dialの操作感

Surface DialをSurface Studioと一緒に使ってみましたが、ダイアル自体の操作感は非常に良好ですね。

フリクションなくスムーズに回転しますが、重厚感のある気持ちの良い回しごこちです。

Windows Inkのスケッチパッドではペンの選択などの機能が最初から割り当てられていて、ダイアルの回転と押し込みでペンや色を選択できるようになっています。

メニューを選ぶ際には、Surface Dialに内蔵されたバイブレーター機能を使って簡単なフォースフィードバックがかかり、擬似的なクリック感を演出してくれます。

この振動具合が上手くて、本当に機械的なクリックがあるような錯覚をします。

また、画面にSurface Dialを載せた状態でダイアルの長押し込みをするとダイアルの回りにメニューが表示され、このメニューもダイアル操作で機能させることが出来ます。

まだ対応ソフトの数は限られていますが、ソフトウェア次第で面白い機能に化けそうです。非常に直感的かつアナログ的に使える面白いデバイスです。

ベンチマークとゲームの印象

いつものCrystalMark2004R7で基本的な能力をチェックしてみました。

十分にパワフルと呼べる数字が出ています。第5世代のCoreプロセッサを搭載していたSurface Pro 4よりも概ね高い性能は出ているものの、浮動小数点演算の性能で数字が逆転するなど微妙に面白い結果になっています。

ターボブーストが効いたときの最高クロックなどの影響が出ているのかもしれません。

CドライブがSurface Pro 4の高速SSDとはことなり、SSDとHDDのハイブリッドドライブドライブの分、どうしてもドライブの性能は低くなります。

この傾向はCrystalDiskMarkでも同じような数字になっていて、ベンチマークではSSHDの有利さ、SSDキャッシュの部分が上手く反映されていないように見えます。

ベンチマークでの単純なドライブの読み書き性能は、2.5インチで5,400rpmのドライブレベルの性能になっています。

SSHDのSSDキャッシュの部分がどのタイミングでどのように使うよう制御されているのか、今ひとつ見えないところです。

ただ、実使用感は決して悪くはなく、Windows 10の起動速度などはSSD搭載PCに近い感触です。アプリの起動も決して遅くありません。

Windows Updateの適用にはSSDをCドライブに使う機種よりもある程度時間はかかりますが、この辺りの処理ではきちんとHDD側に変更内容を反映しないといけませんから、やむを得ない部分でしょう。

ゲーム用の性能チェックには、こちらもいつものドラクエXベンチマークを流してみました。

こちらはさすがの性能で、ドラクエXならば画質を最高水準にしてフルHDで動かす程度ならばSurface Studioには余裕のようです。

ただ、ディスプレイをフル解像度の設定のままゲームをフルHDのウィンドウ状態で起動すると、相対的にゲーム画面はこんなに小さくなります。

フォントサイズを変更できないゲームなどでは、画面解像度を半分の2,250 x 1,500に落としてから起動するなどの工夫が必要になるかもしれません。

その他のアプリの使用感

こちらもいつも通りキヤノンのデジタルカメラのフォトレタッチ・現像ソフトである、Digital Photo Professionalのバージョン4(以下DPP4)をインストールして操作感をチェックしてみました。

解像度が非常に高いせいもあってか、写真のプレビューウィンドウのリサイズが非常に重いのが操作上は難点です。この部分はSurface Studioの性能云々と言うよりは、DPP4の処理方法上の問題ではあるのですが。

元々このソフトは色々な操作に重さの残るソフトではあるのですが、Surface Studioの画面の高解像度さがそれの拍車をかける形になってしまったかもしれません。

ただし、その部分以外では操作感に問題を感じる部分はありませんでした。

そういった一部の操作感の重さを差し引いても、Surface Studioの画面の解像度、色再現の良さは写真のレタッチには極めて強力な武器になります。

DPP4で写真のプレビューウィンドウを最大化するとこんな表示になるのですが、

その際の写真の見栄えはものすごいレベルです。一瞬作業を忘れて写真に見入ってしまうかもしれません。

約1,800万画素のミラーレス一眼の画像をドット・バイ・ドット表示を行なっても、これだけの範囲を一覧できてしまうのです。

厳密なピントチェックなども容易で、作業効率を大幅に上げることも可能になります。

ただ、写真を処理する際にちょっと残念なのは、ディスプレイのカラーモードにプロの動画編集などのための色域「DCI-P3」は準備されているのですが、写真や印刷物の世界でより一般的なAdobe RGB対応の色モードが準備されていないことです。

色の範囲としてはどちらも近いものになっていますので、ディスプレイパネル自体の対応は可能ではないかと思います。Adobe RGB対応のモードが追加されれば、写真のプロ・ハイアマチュアへの訴求力はより高まる気がします。

少し気になる点

少しだけ気になる点の1つ目は、最初の方でも書きましたケーブルマネジメントの部分です。

全てのインタフェースポート、電源コネクタが真後ろに出る形のため、設置の際に後ろに余分なスペースが必要です。また、あの位置だとSDカードリーダーはちょっと使いにくいですね。

実際にはUSB3.0経由でポートリプリケーターを前面に設置して利用する形が良さそうです。

2つめはファンノイズ。

十分に静かではあるのですが、音質が高い周波数に寄っている感じで、静かな環境では結構気になります。可能ならば、低負荷時・アイドル時にはファン停止が出来れば最高だと思います。

3つめはディスプレイの高さ。

Surface Studioのディスプレイには2つのヒンジがあって非常に柔軟な角度でディスプレイを使うことが出来るようになっていますが、この2つのヒンジの動きは完全にリンクしていてユーザーが自由な角度にそれぞれを独立して動かすことが出来ません。

このためディスプレイを立てた状態では、ディスプレイの高さが少し高めの位置になります。

椅子や机の高さとの兼ね合いになりますが、机に設置して画面に正対したときに少し視線が上を向く形になるかもしれません。

マイクロソフトのこだわり?

マイクロソフトのハードウェア設計者の人たちって、磁石が好きなのかもしれません。

Surface Studioに付属するマウスの電池ボックスのふた、最初どうやって開けるのか全く分かりませんでした。そもそも開けるために指をかける場所すらないのです。

よくよく見ると裏側のマウスのお尻側にちょっとしたマーク。

ここを指で押すと、電池ボックスのふたの片側がポコッと持ち上がる仕組みです。

普段は磁石で吸着しているのですが、その磁力の程度がまさにジャスト。ふたが落ちそうな気配は全くなく、ふたを開けるときの押し込む力も余り必要ありません。とても上手いギミックですね。外見も非常にスマートですし。

そしてSurfaceキーボードの電池ボックスもやっぱり磁石で吸着するタイプ。こちらも絶妙な磁石の吸引力加減です。

さらにSurface Dialの電池ボックスのふたも磁力で吸着するものです。

こちらはすこし吸引力が強めで、外すときはいいのですがはめ直すときにちょっと慣れが必要な感じです。

さらにもう一つ。

Surface ProやSurface BookなどのACアダプタのコネクタも磁力で吸着するタイプです。

マイクロソフトのハード開発者のこだわりなのかも?

まとめ

スペックからもある程度は想像がつく部分ではあるのですが、やはりSurface Studioのディスプレイはそれだけでもこの機種を使おうという気にさせてくれる強い魅力があります。

非常に高解像度で色々な作業の効率を大幅に高めてくれる可能性を秘めています。

色再現もとても良く、高解像度さとも相まって、フォトレタッチ用途では極めて高い能力を遺憾なく発揮してくれそうです。写真の厳密なピントチェックの効率が大幅に上がると思われます。

各部の高級感もさすがの作りで、独自のヒンジの動作のスムーズさもとても良好です。

搭載されているCPUが本来は高性能ノートPC向けのものではありますが、リアル4コアCPUで、フル稼働させた際には3GHzを超えるところまでコンスタントにクロックが上昇して動作してくれます。

ほとんど全ての作業においてCPUパワー不足を感じることはまずないでしょう。

完全な仕事の道具だけではなく、かなりのレベルまでのゲームなどにも対応できるオールマイティさを持ち合わせる部分もさすがです。

今のパソコンとしてはかなり高価なプライスタグがつくマシンではありますが、一度使ってあのディスプレイ表示を見ると、お値段にもすぐに納得できるだけのものに仕上がっているように思います。

新しいパソコンの形のリファレンスの一つとして、新たな基準を刻むPCの一台と言えそうです。

⇒ Surface Studio 公式サイト

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