格安SIMって何?Windows 10 Mobileと格安SIM、今更聞けない格安SIM(MVNO)の基礎知識

近年、スマートフォンなどで利用する携帯電話回線関連のサービスとして、格安SIMという言葉がクローズアップされています。また、そのサービス関連ではMVNOなどという言葉も使われるようになってきました。

では、格安SIMとは一体何なのか?もちろんすでに知っている方も多いとは思いますが、もしかするとこれらの用語や意味が分からない方もいるかもしれません。そこで、ここでは格安SIMの用語やサービスの基礎的なことを整理して説明たいと思います。

Windows 10 Mobileには欠かせない格安SIM、まずはしっかりと整理して、どんな物でどんなサービスなのかを理解しておきましょう。

そもそも格安SIMとは

「SIM」とは、本来は携帯電話・スマートフォンで携帯電話回線に接続するための情報を書き込んだ「SIMカード」のことを指します。

SIMカード

それに対して「格安SIM」は、実際にはインターネット接続+通話のサービスを提供してもらう契約のことですが、回線のみの契約であればユーザーの手元にはSIMカードのみが送られてくる形になる関係からか、サービス自体を本来はものの名前である格安SIMという名称で呼ぶようになっています。

格安SIMのサービスでは、大手の携帯電話会社と同様のサービスを使い方によってはずっと安い価格で利用可能ということから、「格安」と呼ばれています。

格安SIMのサービスのうちインターネット接続に関する部分は、基本的にはプロバイダ(ISP)と同等のサービス内容です。違いはユーザーのところにつながっているのが、携帯電話の電波、という部分だけになります。

MVNOとは

MVNOは格安SIMのサービスを提供する会社のことを指す略語です。フルの単語に直すと「Mobile Virtual Network Operator」となって、日本語では「仮想移動体通信事業者」という難しい単語が割り当てられています。

実態はと言いますと、スマートフォンからインターネット接続を行なう際に、MVNOは携帯電話キャリア側の回線とインターネット本体を接続する部分を担当する形になります。

携帯電話回線の設備を持たないMVNOが携帯電話の電波を携帯電話キャリアから借り受けて、携帯電話回線でのインターネット接続サービスを行なうようなサービス形態になりますので、略語に「仮想」という言葉が含まれるようになっています。

なぜ格安?

格安SIMがなぜ大手よりも低価格で同様のサービスを提供できるかというと、そのサービスを提供する会社がMVNOであるから、というのが最大の理由です。

整備や維持管理に莫大なコストのかかる携帯回線の基地局や、基地局と本局とを結ぶ回線などの物理的な設備を持っておらず、そのあたりを大手キャリアから回線を借りる形で賄っているからです。

またMVNOでは、携帯電話キャリアとの間やインターネットとの間のやりとりの回線をある程度シェイプアップする形を取っており、この部分にかかる費用を節約することでも価格の引き下げを図っています。

このためサービスの質の面では、大手携帯電話キャリアとは完全に同じとはなりません。

格安SIMの系統

格安SIMのサービスを実現するためにMVNOは大手携帯電話キャリアの回線を借ります。このため格安SIMが使える携帯電話の電波には、日本ではドコモ系、au系、ソフトバンク系の3つの系統が出来ることになります。

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今のところ格安SIMの多くは、ドコモ系の携帯回線を利用するタイプになっています。au系は、UQとmineoが対応しています。

ソフトバンク系はu-mobileがサービス開始を予告していましたが、2016年7月現在、まだサービスインしていません。その代わりソフトバンク系ではY!mobileが格安SIM的な役割を果たしています。

格安SIMとSIMロック

SIMロックというのは、携帯電話・スマートフォンの端末を他の携帯電話会社のSIMカードでは利用できなくするための仕組みです。

最近は3大キャリアが販売したスマートフォンも、一定の条件を満たせばこのロックを解除してもらうことが可能になりました。これが「SIMロック解除」と言われる手続きです。

また、このようにしてSIMロックが外れた端末、または最初からSIMロックをかけていない端末を、「SIMロックフリー端末」とか、SIMの種類に関係ないと言う意味で「SIMフリー端末」と呼んだりします。

ちなみに、SIMフリー端末とは言っても、SIMカードが不用という意味ではありませんのでご注意を。

Windows 10 Mobile と格安SIM

現在、日本で販売されているWindows 10 Mobile端末はすべてSIMロックフリー端末になっています。このため格安SIMも含め、基本的にどの携帯キャリアのSIMカードでも利用が可能です。

ただ、スマートフォン・携帯電話では、ハードウェアの仕様として使える携帯電話回線の電波帯が決まっています。

この電波帯のことを「バンド」と呼びますが、端末によっては特定の携帯電話キャリアだけに最適化する形のスペックになっている場合があります。このような端末では最適化されたキャリア以外の系統のSIMカードを使うと、最高の通信性能を発揮できないケースも出てきます。

スマートフォンではありませんが、タブレットパソコンのSurface 3のLTEモデム内蔵モデルはソフトバンク系のネットワークに合わせて作られています。より具体的には「プラチナバンド」の電波はソフトバンクのもののみに対応しています。このため都会のビル街の中などでは、ドコモ系やau系のSIMカードを使うとつながらないわけではありませんが通信速度が出にくくなっています。

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また、VAIO Phone Bizの対応バンドはかなり幅広くなっていますが、相性問題の面ではドコモのネットワークとの相互接続性試験を通していて、ドコモの携帯ネットワークで利用する際の安心感が高くなっています。

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